インカジの摘発に関わる法律とは?

インカジ摘発

日本国内で、カジノに関する摘発や逮捕には様々な事例があります。
これらの事例で警察側が使用している法律が賭博法という法律です。
この法律に違反すると「単純賭博罪」や「常習賭博罪」「賭博場開帳等図利罪」に該当する可能性があります。

2006年には、カジノカフェ(インカジ)が摘発されました。
では、この賭博法という法律は、どのような法律なのでしょうか。
そしてインカジはどの部分が違反していたのでしょうか。

賭博罪とは何か

そもそも、前提となる「賭博」とはどのように定義されるのでしょうか。
基本的には、賞品や賞金を賭けた双方にリスクがある勝負を賭博といいます。
ちなみにその賭けの対象が飲み物や食べ物の場合はそれは「一時的娯楽」に該当するため、賭博罪にはなりません。

金銭や品物が賭けの対象だった場合は賭博罪になります。
ただし、競馬やパチンコなどといったギャンブルは国から営業許可が出されているため、これらは賭博には該当しません。

賭博罪には3種類が存在し、もっとも軽いものが単純賭博罪です。
単に賭博を行っただけの場合は、この罪で逮捕される可能性があります。
50万円以下の罰金になります。

その次に重いのが常習賭博罪です。
常習的に賭博を行っていたり、裏カジノの経営などをしていたりした場合は、常習賭博罪に該当します。
3年以下の懲役となります。

そして最も重いのが、賭博場開帳等図利罪です。
賭博を行う場を開き、その場所を宣伝し仲間を集めると、この罪に問われます。
3ヶ月以上5年以下の懲役となります。

常習賭博罪

インカジの違法性

実際に摘発された事例を見てみると、店の経営者は常習賭博罪になり、店でギャンブルをしていた客は単純賭博罪になっています。
客側が単純賭博罪に該当するのは当然のことながら、何故店側は賭博場開帳等図利罪ではなく常習賭博罪になったのでしょうか。
これは、店側が常習的に賭博を行っていたということを指します。

これはどういうことかというと、賭場を開帳していたのは海外にあるオンラインカジノサイトであり、店側はそれを利用して客に賭博をさせていたという形になっているのです。
ちなみに店はそのオンラインカジノサイトのVIP会員となり、そのアカウントを使って客にプレイをさせていたという形になるようです。
ちなみに、現金のやり取りも全て店内で行われていたため、この賭博という行為に該当します。

まとめ

ギャンブルを行う際に、最低限身を守るために知っておきたい知識である賭博法。
なぜカジノカフェやインカジといったものが摘発されたのかお分かりいただけたのではないでしょうか。
今後もし国営ギャンブル以外のギャンブルを行う場合は、この法律と照らし合わせてみてください。